ありません。ただひとりわたくしだけ、それが耐えられないのでございます。本当にそれは死ぬほどつろうございます、死ぬほど!」
「それは疑いもなく死ぬほどつらいことですじゃ! しかし、それについては証明するということはとうていできぬが、信念を得ることならばできますぞ」
「どうしたら? どういう風にいたしたらよろしゅうございましょうか?」
「それは実行の愛じゃ。あなたの隣人を実際に、根気よく愛するようにつとめて御覧なされ。その愛の努力がすすむにつれて、神の存在も自分の霊魂の不滅も確信されるようになりますのじゃ。もし隣人に対する愛において、完全な自我の否定に到達したならば、その時こそ、もはや疑いもなく信仰が得られたので、いかなる疑惑もあなたの心に忍びこむことはできませんのじゃ。これはもう実験ずみの、確かな方法なのじゃから」
「実行の愛? それがまた問題でございます。しかもたいへんな問題でございます! 長老様、わたくしはときどき、自分が持っているいっさいのものを投げすて、リーザも見すてて、看護婦にでもなろうかと空想するくらい、人類を愛しているのでございます。じっとこう眼をつぶって空想しております
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