ほどのすばらしい人類的の詩人若くは思想家、実行家になつたであらうか、あらゆる人間としての諸悪心も、確かに彼には潜在してゐた。然し彼は将来確かにそれらを制卸し圧服し得たにちがひない。
惜しいかな。彼は無心にして彼の父親にたたき殺されて了つた。
『すばらしい奴だつた。ああ、すばらしい事をやつてのけた。』
底本:「日本の名随筆 別巻85 少年」作品社
1998(平成10)年3月25日第1刷発行
底本の親本:「白秋全集 第一六巻」
1985(昭和60)年8月
入力:浦山敦子
校正:noriko saito
2008年1月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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