きさがしつつ、戲《たはむれ》れつ、
後退《あとしざ》りつつ、をののきつ、
なにか探《さが》せる、金茶の眼。
そつと墮胎《おろ》したあかんぼの蒼い頭《あたま》か、金茶の眼、
ある日、あるとき、ある人が生埋《うきうめ》にした私生兒《みそかご》の
その兒さがすや、金茶の眼、
百合の根かたをよく見れば
燐《りん》は濕《し》めりてつき纒《まと》ひ、
球《たま》のあたまは曝《さ》らされて爪に掻かれて日に光る。
なにか恐るる、金茶の眼。
ちゆうまえんだ[#「ちゆうまえんだ」に傍点]の百合の花、
その花赤く、根はにがし。――
ちゆうまえんだ[#「ちゆうまえんだ」に傍点]に來て見れば
なにがをかしき、きよときよとと、
こころ痴《し》れたるふところ手、半ば禿げたるわが叔父の
歩むともなき獨語《ひとりごと》ひとり終日《ひねもす》畑をあちこち。
註 ちゆうまえんだ[#「ちゆうまえんだ」に傍点]。わが家の菜園の名なり。
足くび
ふらふらと酒に醉ふてさ、
人形屋の路次を通れば
小さな足くびが百あまり、
薄桃いろにふくれてね、
可哀相《かはいさう》に蹠《あしのうら》には日があたる。
馬みちの晝の明
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