わか》いの。
今度《こんど》京《きやう》へ上《のぼ》つて、
藁《わら》の袴《はかま》織《お》つて着《き》しよ。(紀伊)
   ※[#ビュレット、1−3−32]
お月《つき》さんいくつ。
十三《じふさん》七《なな》つ。
まだ年《とし》は若《わか》い。
七折《ななをり》着《き》せて、
おんどきよへのぼしよ。
おんどきよの道《みち》で、
尾《を》のない鳥《とり》と、
尾《を》のある鳥《とり》と、
けいつちいや、あら、
きいようようと鳴《な》いたとさ。(伊勢)
  「おんどきよへ」とは、「今度《こんど》京《きやう》へ」といふのがなまつたのです。
   ※[#ビュレット、1−3−32]
お月《つき》さまいくつ。
十三《じふさん》七《なな》つ。
そりやちと若《わか》いに。
お御堂《みだう》の水《みづ》を、
どうどと汲《く》もに。(美濃)
   ※[#ビュレット、1−3−32]
お月《つき》さま。お年《とし》はいくつ。
十三《じふさん》七《なな》つ。
お若《わか》いことや。
お馬《うま》に乗《の》つて、
ジヤンコジヤンコとおいで。(尾張)
[#ここで字下げ終わり]

 かういふ風《ふう》に、「そりや
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