はら》ねもころに奥をな兼ねそまさかし善《よ》かば (同・三四一〇)
上毛野《かみつけぬ》伊奈良《いなら》の沼の大藺草《おほゐぐさ》よそに見しよは今こそまされ (同・三四一七)
薪《たきぎ》樵《こ》る鎌倉山の木垂《こだ》る木をまつと汝《な》が言はば恋ひつつやあらむ (同・三四三三)
うらも無く我が行く道に青柳《あおやぎ》の張りて立てればもの思《も》ひ出《づ》つも (同・三四四三)
草蔭の安努《あぬ》な行かむと墾《は》りし道|阿努《あぬ》は行かずて荒草立《あらくさだ》ちぬ (同・三四四七)
ま遠《どほ》くの野にも逢はなむ心なく里の真中《みなか》に逢へる夫《せな》かも (同・三四六三)
佐野《さぬ》山に打つや斧音《をのと》の遠かども寝《ね》もとか子ろが面《おも》に見えつる (同・三四七三)
諾児汝《うべこな》は吾《わぬ》に恋ふなも立《た》と月《つく》の流《ぬが》なへ行けば恋《こふ》しかるなも (同・三四七六)
橘の古婆《こば》のはなりが思ふなむ心|愛《うつく》しいで吾《あれ》は行かな (同・三四九六)
河上《かはかみ》の根白高萱《ねじろたかがや》あやにあやにさ宿《ね》さ寐《ね》てこそ言《こと
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