回避するような行為がひどく覚官的であるが、それが毫《ごう》も婬靡《いんび》でないのは簡浄《かんじょう》な古語のたまものである。前にも、「面隠さるる」というのがあったが、また、「面無《おもな》み」というのもあり、実体的で且《か》つ微妙な味いのあるいい方である。
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幼婦《をとめご》は同《おな》じ情《こころ》に須臾《しましく》も止《や》む時《とき》も無《な》く見《み》むとぞ念《おも》ふ 〔巻十二・二九二一〕 作者不詳
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この幼婦《おとめ》のわたくしも、あなた同様、暫《しば》らくも休むことなく、絶えずあなたにお逢いしたいのです、というのであるが、男から、絶えずお前を見たいと云って来たのに対して、こういうことを云ったものであろう。この歌では、「同じこころに」と云ったのが好い。「死《しに》も生《いき》も同じ心と結びてし友や違《たが》はむ我も依りなむ」(巻十六・三七九七)、「紫草《むらさき》を草と別《わ》く別《わ》く伏す鹿の野は異《こと》にして心は同じ」(巻十二・三〇九九)等が参考になるだろう。なお、この歌で注意すべきは、
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