のに、万葉では平然として成し遂げている。
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さ寝《ね》かにば誰《たれ》とも宿《ね》めど沖《おき》つ藻《も》の靡《なび》きし君《きみ》が言《こと》待《ま》つ吾《われ》を 〔巻十一・二七八二〕 作者不詳
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おれと一しょに寝《い》ね兼《か》ねるというのなら、おれは誰とでも寝よう。併し一旦《いったん》おれに靡《なび》き寄ったお前のことだから、お前の決心を待っていよう、もう一度思案して、おれと一しょに寝ないかというので、男が女にむかっていうように解釈した。そうすれば「君」は女のことで、今の口語なら、「お前」ぐらいになる。この歌もなかなか複雑している内容だが、それを事も無げに詠《よ》み了《おお》せているのは、大体そのころの男女の会話に近いものであったためでもあろうが、それにしても吾等にはこうは自由に詠みこなすことが出来ないのである。初句、「さ寝かにば」は、「さ寝兼ねば」で、寝ることが出来ないならばである。結句の「吾を」の「を」は「よ」に通う詠歎の助詞である。
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山吹《や
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