おろし如何にせばかも吾が恋ひ止まむ」とあるのと類似して居り、この二七三八の方は異伝であろう。
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ぬばたまの黒髪山《くろかみやま》の山菅《やますげ》に小雨《こさめ》零《ふ》りしきしくしく思《おも》ほゆ 〔巻十一・二四五六〕 柿本人麿歌集
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同上、人麿歌集出。この歌の内容は、ただ、「しくしく思ほゆ」だけで、そのうえは序詞である。ただ黒髪山の山菅《やますげ》に小雨の降るありさまと相通ずる、そういううら悲しいような切《せつ》なおもいを以て序詞としたものであろう。山菅は山に生えるスゲのたぐい、或はヤブラン、リュウノヒゲ一類、どちらでも解釈が出来、古人はそういうものを一つ草とおもっていたものと見えるから、今の本草学の分類などで律しようとすると解釈が出来なくなって来るのである。この歌も取りわけ秀歌という程のものでないが、ただ結句だけで内容とする歌も珍しいので選んで置いた。
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我背子《わがせこ》に吾《わ》が恋《こ》ひ居《を》れば吾《わ》が屋戸《やど》の草《くさ》さへ思《おも
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