想する親しみがある。その直接性があるために、私等は十三首の第一にこの歌を置くが、旅人の作った最初の歌がやはりこれでなかっただろうか。
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酒の名を聖《ひじり》と負《おほ》せし古《いにしへ》の大《おほ》き聖《ひじり》の言《こと》のよろしさ (巻三・三三九)
古《いにしへ》の七《なな》の賢《さか》しき人等《ひとたち》も欲《ほ》りせしものは酒《さけ》にしあるらし (同・三四〇)
賢《さか》しみと物《もの》言《い》ふよりは酒《さけ》飲みて酔哭《ゑひなき》するし益《まさ》りたるらし (同・三四一)
言《い》はむすべせむすべ知らに(知らず)極《きは》まりて貴《たふと》きものは酒《さけ》にしあるらし (同・三四二)
なかなかに人《ひと》とあらずは酒壺《さかつぼ》に成りてしかも酒《さけ》に染《し》みなむ (同・三四三)
あな醜《みにく》賢《さか》しらをすと酒《さけ》飲《の》まぬ人をよく見《み》れば猿《さる》にかも似《に》る(よく見ば猿にかも似む) (同・三四四)
価《あたひ》無《な》き宝《たから》といふとも一坏《ひとつき》の濁《にご》れる酒《さけ》に豈《あに》まさらめや (同・三四
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