》――その断片。
見えざるちからはいつも断片を溺愛し、
恋ひ焦《こが》れ、引裂き、うち※[#「てへん+劣」、第3水準1−84−77]《むし》り、統合す――
残酷な荘厳、そしてまた陶酔の妙音。
真我の極《はて》へ、中心へ、虚空を押移りつつ、
無数の雲の鱗がひたすらに燃えてゆく。
[#ここで字下げ終わり]
こんな詩句を昔書いたことがある。今においてもその思想に変りはない。わたくしはわたくしの魂を粉にくだくのである。
つまるところ、焦土の灰から更生し出現したわが身であり作品であってみれば、そしてそれを一個の焼けただれた壺として見れば、その壺のおもてに、わたくしはあの深重な肉霊の輪廻をまざまざと知覚するのである。死灰から更生した壺の胴まわりには怪獣と夢想の花のアラベスクが浮きだされている。円環はつながってはてしもない。凝視すればするほどその壺は廻転の速度をすすめる。
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われも又さながらにその壺に入る、
壺に入り、壺に収まり、壺となり、壺と目醒む。
火に媚びる蜥蜴《とかげ》と殻《から》を脱ぐ人魚の歌と、
日々夜々に爆発する天体の烽火《のろし》と、
それ等はすべて壺
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