別《べつ》に進歩《しんぽ》してゐませんけれども、それにもあるように文字《もじ》のようなものを、石《いし》に朱《しゆ》で書《か》いたものがあるのは珍《めづら》しいと思《おも》ひます。(第二十二圖《だいにじゆうにず》左下《ひだりした》)
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     三、新石器時代室《しんせつきじだいしつ》

      (イ) 貝塚《かひづか》と湖上住居《こじようじゆうきよ》

 舊石器時代《きゆうせつきじだい》と新石器時代《しんせつきじだい》とは、人種上《じんしゆじよう》にも文化上《ぶんかじよう》にも關係《かんけい》がなくて、かけ離《はな》れた別《べつ》のものであるといふふうに、今《いま》までの人《ひと》は多《おほ》く思《おも》つてゐましたが、近頃《ちかごろ》は、この舊新兩石器時代《きゆうしんりようせつきじだい》の間《あひだ》には聯絡《れんらく》があつて、けっして無關係《むかんけい》のものとすることが出來《でき》ないといふふうに、だん/″\考《かんが》へられて來《き》たのであります。そしてまた學者《がくしや》の中《なか》には、この二《ふた》つの時代《じだい》の間《あひだ》に、中石器時代《
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