ンスのドルドンヌ州《しゆう》その他《た》から發見《はつけん》された骨《ほね》によつて代表《だいひよう》されるものであつて、その中《うち》で主《おも》なるものはクロマニヨン人《じん》といはれるものです。この時代《じだい》の人間《にんげん》になると、今日《こんにち》の人間《にんげん》とまったく同《おな》じ種《しゆ》に屬《ぞく》するものであり、またある點《てん》では今《いま》の野蠻人《やばんじん》などよりは餘程《よほど》進《すゝ》んだ頭腦《ずのう》の持《も》ち主《ぬし》であつたことは、その頭《あたま》の骨《ほね》を見《み》てもわかります。ですからクロマニヨン人《じん》は、われ/\と同樣《どうよう》、現代人《げんだいじん》といふ名《な》をつけなければなりません。しかしその現代人《げんだいじん》に屬《ぞく》するクロマニヨン人《じん》が棲《す》んでゐた時代《じだい》はいつ頃《ごろ》だらうと申《まを》しますと、ずいぶん古《ふる》い時代《じだい》であつて明瞭《めいりよう》にはわかりかねるのでありますが、まづ今日《こんにち》から七八千年《しちはつせんねん》乃至《ないし》一萬年《いちまんねん》に近《ちか》
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