フローレンス、ミランその他《ほか》にも大博物館《だいはくぶつかん》が無數《むすう》にあります。イタリイは古《ふる》い時代《じだい》に文化《ぶんか》の榮《さか》えた國《くに》でありますから、これ等《ら》の博物館《はくぶつかん》に收《をさ》めてあるものには秀《すぐ》れた品《しな》が多《おほ》く、とうてい他《た》の國々《くに/″\》では見《み》られないものがたくさんあります。毎年《まいねん》イタリイを旅行《りよこう》する人《ひと》は非常《ひじよう》に多《おほ》いのでありますが、イタリイ滯在《たいざい》の半《なかば》は、博物館《はくぶつかん》で過《すご》し、あとの半《なかば》はローマだとかポムペイだとかの舊蹟《きゆうせき》を巡遊《じゆんゆう》するといふあり樣《さま》であります。以上《いじよう》の他《ほか》、ヨーロッパではスペインのマドリッド、デンマルクのコウペンハーゲン、スェーデンのストックホルムといふような都市《とし》には、イギリスやドイツやフランス等《とう》にもあまり劣《おと》らない博物館《はくぶつかん》があつて、よし國《くに》は小《ちひ》さくても博物館《はくぶつかん》や圖書館《としよかん
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