す。この町《まち》に着《つ》きますと、その低《ひく》い朝鮮《ちようせん》の家《いへ》が立《た》ち竝《なら》んでゐる間《あひだ》に、非常《ひじよう》に大《おほ》きい土饅頭《つちまんじゆう》がにょき/\と聳《そび》えてゐる景色《けしき》に誰《たれ》もが驚《おどろ》かされますが、これは皆《みな》、昔《むかし》の新羅《しらぎ》の王樣《おうさま》や偉《えら》い人《ひと》の古墳《こふん》なのです。その中《なか》でも一番《いちばん》立派《りつぱ》なのは、慶州《けいしゆう》の町《まち》の中《なか》にある鳳凰臺《ほうおうだい》といふので、これは高《たか》さ七十尺以上《しちじつしやくいじよう》もある大《おほ》きな圓塚《まるづか》です。この慶州《けいしゆう》の古墳《こふん》からは、今日《こんにち》までいろ/\のものが發見《はつけん》せられましたが、私共《わたしども》をびっくりさせたのは、ちょうど今《いま》から十年《じゆうねん》ばかり前《まへ》に、その鳳凰臺《ほうおうだい》の西手《にして》にある半崩《はんくづ》れの塚《つか》から出《で》た品物《しなもの》であります。私共《わたしども》は、その塚《つか》を金冠塚
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