古墳《こふん》ではことにさうでありまして、どうしても南朝鮮《みなみちようせん》にゐた人間《にんげん》は、日本《につぽん》の九州邊《きゆうしゆうへん》の人間《にんげん》と、民族《みんぞく》の上《うへ》から見《み》ても大《たい》した變《かは》りはないように思《おも》はれます。しかし朝鮮《ちようせん》には日本《につぽん》の古墳《こふん》で皆《みな》さんが見《み》たような、前方後圓《ぜんぽうこうえん》の形《かたち》をした塚《つか》はなく、たゞ圓《まる》い塚《つか》が二《ふた》つくっついた瓢箪形《ひようたんがたち》のものがあるだけです。また南朝鮮《みなみちようせん》のある所《ところ》では、埴輪圓筒《はにわえんとう》のようなものが發見《はつけん》せられ、また勾玉《まがたま》もたくさん出《で》るので餘程《よほど》日本風《につぽんふう》であるかと思《おも》ふと、また日本《につぽん》の古墳《こふん》からは支那《しな》の鏡《かゞみ》がたくさん出《で》るのにかゝはらず、朝鮮《ちようせん》の古墳《こふん》にはこの鏡《かゞみ》の姿《すがた》をまったく見《み》せないといふようなこともありまして、その間《あひだ》に
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