樣《もよう》は拙《まづ》く意匠《いしよう》のまづいものになつてしまつたのは、不思議《ふしぎ》なことであります。それは、かような大《おほ》きい瓦《かはら》は屋根《やね》を葺《ふ》くには重《おも》すぎるので、後《のち》には輕《かる》い瓦《かはら》を作《つく》るようになつたことゝ、瓦師《かはらし》もなるだけ安《やす》いものをたくさんに造《つく》らうとしたので、惡《わる》いものが出來《でき》て來《き》たものでいたしかたがありません。私共《わたしども》はこの瓦《かはら》の形《かたち》と模樣《もよう》が、時代々々《じだい/\》に異《こと》なつてゐるのを見《み》て、その建築《けんちく》が、いつの時代《じだい》のものであるかといふことがわかるので、美術《びじゆつ》や歴史《れきし》の上《うへ》から見《み》て非常《ひじよう》にためになることでありますが、そのお話《はなし》をするとあまり長《なが》くなりますから、今《いま》はやめて置《お》きます。また別《べつ》の先生方《せんせいがた》からお聞《き》きになる場合《ばあひ》がありませう。なほ古《ふる》いお寺《てら》のあつたところには、瓦《かはら》のほかに大《おほ
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