人物《じんぶつ》動物《どうぶつ》家屋《かおく》の圖《ず》などの他《ほか》には、祝部土器《いはひべどき》やその他《た》の品物《しなもの》、または古墳《こふん》の石室横穴《せきしつよこあな》の中《なか》の壁《かべ》などに彫《ほ》りつけた、まことに粗末《そまつ》な人物《じんぶつ》や盾《たて》、矢筒《やつゝ》などの品物《しなもの》の圖《ず》が少《すこ》し殘《のこ》つてゐるだけでありまして、ごく昔《むかし》の日本人《につぽんじん》はけっして繪《え》が上手《じようず》であつたとか、好《す》きであつたとはいふことが出來《でき》ないのです。しかし、それは生《うま》れつき下手《へた》であつたといふわけではない證據《しようこ》には、後《のち》に支那朝鮮《しなちようせん》から繪畫《かいが》が傳《つた》はつて來《く》ると、すぐにそれを習《なら》つて、非常《ひじよう》に立派《りつぱ》なものを作《つく》り出《だ》すことになつたのであります。
次《つ》ぎに裝飾《そうしよく》模樣《もよう》の類《るい》も、石器時代《せつきじだい》の土器《どき》にあるような、曲線《きよくせん》のごて/\した模樣《もよう》のまったくない
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