ものでしたが、やゝ後《のち》の時代《じだい》になると、出雲《いづも》の國《くに》あたりから出《で》る碧玉《へきぎよく》といふ青黒《あをぐろ》い石《いし》が用《もち》ひられ、さらに後《のち》になると、赤《あか》い瑪瑙《めのう》が普通《ふつう》に使《つか》はれるようになりました。またこの一番後《いちばんのち》の時代《じだい》、奈良朝《ならちよう》ごろになると、勾玉《まがたま》の形《かたち》がコといふ字《じ》の形《かたち》のように、角《かく》ばつて美《うつく》しくありませんが、古《ふる》い時代《じだい》の勾玉《まがたま》はなか/\優美《ゆうび》な形《かたち》をして、その頭《あたま》の孔《あな》のところに、三《みつ》つ四《よつ》つの切《き》り目《め》がつけてあるのが普通《ふつう》です。この切《き》り目《め》を丁字頭《ちようじがしら》と申《まを》します。ですから皆《みな》さんは勾玉《まがたま》を見《み》ても、どういふのが古《ふる》いか、またどういふのが新《あたら》しいかを、それで知《し》ることが出來《でき》るのであります。また近頃《ちかごろ》作《つく》つた新《あたら》しい勾玉《まがたま》の模造品
前へ 次へ
全290ページ中222ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング