は、良《よ》い目録《もくろく》や良《よ》い研究書物《けんきゆうしよもつ》が出版《しゆつぱん》されてゐるばかりでなく、館内《かんない》の設備《せつび》も完全《かんぜん》に出來《でき》てゐて、愉快《ゆかい》に見物《けんぶつ》されるようになつてゐます。たいていの部屋《へや》には氣持《きも》ちのよい長椅子《ながいす》が置《お》いてあつて、見物人《けんぶつにん》はゆっくりと腰《こし》を下《おろ》して美《うつく》しい繪《え》を見《み》たり、彫刻《ちようこく》をたのしんで眺《なが》めたりすることが出來《でき》、また暖房《だんぼう》のあるために冬《ふゆ》の日《ひ》も館内《かんない》は春《はる》のように暖《あたゝか》く過《すご》すことが出來《でき》ます。そしてたいていの博物館《はくぶつかん》の地下室《ちかしつ》には便利《べんり》な食堂《しよくどう》、かふぇー[#「かふぇー」に傍点]などが設《まう》けられ、食事《しよくじ》もできるし、お茶《ちや》も飮《の》めるしといふようになつてゐますから、戸外運動《こがいうんどう》をしない人々《ひと/″\》は、日曜日《にちようび》には教會《きようかい》から博物館《はくぶ
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