《はさき》が少《すこ》し廣《ひろ》がつて三味線《さみせん》の撥《ばち》のようになつてゐるのもあり、刃《やいば》を一方《いつぽう》からつけた鑿《のみ》のような形《かたち》をしてゐるのもあります。それらの斧《をの》には横側《よこがは》に刳《ゑぐ》りを入《い》れたものが多《おほ》いのであります。これらの石斧《せきふ》は皆《みな》よく磨《みが》いて滑《なめら》かに光《ひか》るように出來《でき》て、非常《ひじよう》に精巧《せいこう》な造《つく》り方《かた》であります。中《なか》には長《なが》さが一寸《いつすん》ぐらゐもない、小《ちひ》さい美《うつく》しい石《いし》で造《つく》つた斧《をの》がありますが、それは實際《じつさい》の役《やく》に立《た》つものとは思《おも》はれません。多分《たぶん》大切《たいせつ》な寶物《ほうもつ》の類《るい》であつたのでせう。またこれとは反對《はんたい》に、一尺《いつしやく》にも近《ちか》い斧《をの》がありますが、これもまだどうも實用《じつよう》には不適當《ふてきとう》です。おそらく寶物《ほうもつ》か、あるひは石斧《せきふ》を造《つく》る家《いへ》の看板《かんばん》で
前へ 次へ
全290ページ中136ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング