く》に及《およ》ぶものもあります。今日《こんにち》世界《せかい》で一番《いちばん》名高《なだか》いものはイギリスのすとんへんじ[#「すとんへんじ」に傍点]といふものでありまして、いま飛行場《ひこうじよう》となつてゐるソールスベリーの廣《ひろ》い野原《のはら》に圓《まる》く巨石《きよせき》を廻《まは》した不思議《ふしぎ》な姿《すがた》が立《た》つてをります。(第三十二圖《だいさんじゆうにず》23)大空《おほぞら》高《たか》く飛行機《ひこうき》が飛《と》んでゐる下《した》に、この大昔《おほむかし》の不思議《ふしぎ》な遺物《いぶつ》を見《み》るときは、一《ひと》つは二十世紀《にじつせいき》の現在《げんざい》、一《ひと》つは紀元前《きげんぜん》二十世紀《にじつせいき》にも溯《さかのぼ》るべき古代《こだい》のものを、同時《どうじ》に眼前《がんぜん》に眺《なが》めて一種《いつしゆ》の感《かん》に打《う》たれるのであります。このすとんへんじ[#「すとんへんじ」に傍点]の中央《ちゆうおう》に立《た》つて東方《とうほう》を眺《なが》めるときは、太陽《たいよう》の出《で》るのを眞正面《まつしようめん》に見《み》られるから、太陽崇拜《たいようすうはい》に關係《かんけい》ある宗教上《しゆうきようじよう》の目的《もくてき》で造《つく》られたものであらうと説《と》く人《ひと》もありますが、實際《じつさい》なんのためにこの野原《のはら》に、かようなものが設《まう》けられたか確《たし》かなことは知《し》ることが出來《でき》ません。もっともこのすとんへんじ[#「すとんへんじ」に傍点]は新石器時代《しんせつきじだい》の終《をは》りで、青銅《せいどう》が使用《しよう》され出《だ》した時代《じだい》に造《つく》られたものであるといはれますが、それはとにかく以上《いじよう》お話《はなし》した巨石記念物《きよせききねんぶつ》は、いづれも新石器時代《しんせつきじだい》から作《つく》られたことには間違《まちが》ひありません。
[#「第三十一圖 巨石記念物」のキャプション付きの図(fig18371_32.png)入る]
 今一《いまひと》つ大《おほ》きい石《いし》で造《つく》つたものに石机《いしづくゑ》、すなはちどるめん[#「どるめん」に傍点]といふのがあります。それは少《すこ》しひらたい石《いし》を三方《さんぽう
前へ 次へ
全145ページ中50ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング