てゐるところから考《かんが》へますと、この石匙《いしさじ》は獸《けだもの》の皮《かは》を剥《は》ぐために使用《しよう》したものに相違《そうい》ありません。獸《けだもの》の皮《かは》と肉《にく》との間《あひだ》にある脂肪《あぶら》をごし/\とかき取《と》つて、皮《かは》を剥《は》いで行《ゆ》くのです。(第四十圖《だいしじゆうず》)
[#「第四十圖 日本發見石器及び骨角器」のキャプション付きの図(fig18371_41.png)入る]
今《いま》まで申《まを》しました石器《せつき》は、刃物《はもの》か、それに類似《るいじ》のものでありますが、なほ他《ほか》に刃物以外《はものいがい》のものもあります。その中《なか》でも面白《おもしろ》いのは、石棒《せきぼう》です。これは五六寸《ごろくすん》から一尺《いつしやく》ぐらゐの長《なが》さのものでありまして、圓《まる》い棒《ぼう》の頭《あたま》の所《ところ》が膨《ふく》れてゐます。その膨《ふく》れたところに、種々《しゆ/″\》模樣《もよう》の彫《ほ》つてあるものもあります。この棒《ぼう》の大《おほ》きくないものは、手《て》に持《も》つた棍棒《こんぼう》かと思《おも》はれますが、太《ふと》くて大《おほ》きなものには、とうてい持《も》つて振《ふ》りまはすことの出來《でき》ないものがありますから、それは何《なに》か宗教上《しゆうきようじよう》の目的《もくてき》に使用《しよう》されたものだらうと思《おも》はれます。(第四十圖《だいしじゆうず》)
また錘石《おもりいし》といふのがあります。それは平《ひら》たい石塊《いしころ》の上下《じようげ》を少《すこ》し打《う》ち缺《か》いて紐絲《ひもいと》を懸《か》けるのに便利《べんり》にしてあるもので、網《あみ》の錘《おもり》とか、機織《はたお》りに使用《しよう》したものかといはれてゐます。それから石皿《いしざら》といふものや、砥石《といし》のようなものもあります。(第四十圖《だいしじゆうず》)また石《いし》で造《つく》つた裝飾品《そうしよくひん》もありますが、その中《なか》には後程《のちほど》述《の》べようと思《おも》ふ日本《につぽん》の私共《わたしども》の祖先《そせん》が使《つか》つた勾玉《まがたま》の形《かたち》に似《に》た飾《かざ》り物《もの》があり、日本《につぽん》に出《で》ない美《うつ
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