》のような綺麗《きれい》な石《いし》で造《つく》つたものもあります。とにかく石鏃《せきぞく》は形《かたち》も小《ちひ》さく可愛《かわい》らしいので、これを採集《さいしゆう》するのが一番《いちばん》愉快《ゆかい》であります。その形《かたち》にも種々《しゆ/″\》變《かは》つたのがあつて、長《なが》い木《こ》の葉《は》形《がたち》、柳《やなぎ》の葉《は》の形《かたち》のようなものや、三角形《さんかくけい》のものや、また二《ふた》つの脚《あし》のついたもの、その脚《あし》が長《なが》くなつてゐるもの、その他《た》兩股《りようまた》の間《あひだ》に矢柄《やつか》を差《さ》し込《こ》む脚《あし》のついたものといつたふうに、いろ/\の種類《しゆるい》がありますが、このうち兩脚《りようあし》の出《で》てゐるものは、一《いつ》たんさゝると中々《なか/\》拔《ぬ》きにくゝ、敵《てき》を殺《ころ》すにつごうがよいので、主《おも》に戰爭《せんそう》に使《つか》はれたといふことです。アメリカなどから出《で》るような形《かたち》の非常《ひじよう》に異《ことな》るものや大型《おほがた》のものは日本《につぽん》では餘《あま》り發見《はつけん》されませんが、たいてい一寸前後《いつすんぜんご》の大《おほ》きさのものが普通《ふつう》であります。またこの棚《たな》に竝《なら》べてある柳《やなぎ》の葉《は》の形《かたち》をした長《なが》さ三寸以上《さんずんいじよう》もある石鏃《せきぞく》に似《に》た大形《おほがた》のものは、普通《ふつう》石槍《いしやり》といつてゐます。それから小形《こがた》で一方《いつぽう》が膨《ふく》れ、他《た》の一方《いつぽう》が尖《とが》つてゐるものがあります。それは石《いし》の錐《きり》(石錐《せきすい》)といふものです。また、石匙《いしさじ》といふものがありますが、昔《むかし》の人《ひと》の天狗《てんぐ》の飯匙《めしさじ》といつてゐたものです。長《なが》い形《かたち》と横《よこ》にひらたいものとがありますが、双方共《そうほうとも》に一方《いつぽう》につまみ[#「つまみ」に傍点]があり、他側《たがは》は切《き》れるほど鋭《するど》くはありませんが、鈍《にぶ》い刃《は》になつてゐます。現在《げんざい》の野蠻人《やばんじん》などが、これと同《おな》じような器物《きぶつ》を使《つか》つ
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