の男の様子を見てマチアになにかおみやげを持って帰りたいと思った。そこの裏庭《うらにわ》へ行くと、初《はじ》めて行ったときと同様、あのじいさんがドアの外へきたないぼろをぶら下げているのを見た。
 じいさんは返事はしないで、わたしの顔を見て、それからせきをし始めた。その様子で、わたしはガロフォリについてなんでも知っていることをよく向こうにわからせないうちは、この男からなにも聞き出すことができないことをさとった。
「おまえさん、あの人がまだ刑務所《けいむしょ》にはいっているというのではあるまい」とわたしはさけんだ。「だってあの人はもうよほどまえに出て来たはずではないか」
「ええ、あの人はまた三か月食らったのだよ」
 ガロフォリがまた三か月刑務所にはいっている。マチアはほっと息をつくであろう。
 わたしはできるだけ早く、このおそろしい路地《ろじ》をぬけ出して、オテル・デュ・カンタルへ急いで行った。わたしは希望《きぼう》と歓喜《かんき》が胸《むね》にいっぱいたたみこまれて、もうすっかりバルブレンのことをよく思いたい気になっていた。バルブレンという男がいなかったなら、わたしは赤んぼうのとき、寒さと
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