れからノートル・ダーム寺の前でわたしたちは会うことにしよう。
 わたしたちはもう二度と会うことがないようなさわぎをして別《わか》れた。わたしはこちらの方角へ、マチアは向こうの方角へ向かった。わたしはバルブレンが先《せん》に住んでいた場所の名をいろいろ紙に書きつけておいた。それを一つ、一つ、訪《たず》ねて行った。ある木賃宿《きちんやど》では、かれは四年前そこにいたが、それからはいなくなったと言った。その宿屋《やどや》の亭主《ていしゅ》は、あいつには一週間の宿料《しゅくりょう》の貸《か》しがあるから、あの悪党《あくとう》、どうかしてつかまえてやりたいと言っていた。
 わたしはすっかり気落ちがしていた。もうわたしの訪《たず》ねる所は一か所しか残《のこ》っていなかった。それはあの料理屋《りょうりや》であった。そのうちをやっている男は、もう長いあいだあの男の顔を見ないといったが、ちょうど食卓《しょくたく》にすわって食べていたお客の一人が声をかけて、うん、あの男なら、近ごろオテル・デュ・カンタルにとまっていたと言ってくれた。
 オテル・デュ・カンタルへ行くまえにわたしはガロフォリのうちへ行って、あ
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