ができた。ドアと窓《まど》は閉《と》じられていたが、窓にはカーテンがなかったから、わたしは中をのぞきこんで、リーズがおばさんのそばにすわっているところを見た。わたしはマチアとカピに静《しず》かにするように合図をして、それから肩《かた》からハープを下ろして、それを地べたの上に置《お》いた。
「ああ、なるほど」とマチアがささやいた。「セレナードをやるか。なるほどうまい考えだ」
わたしは例《れい》のナポリ小唄《こうた》の第一|節《せつ》をひいた。声でさとられてはいけないと思って歌は歌わなかった。わたしはひきながら、リーズのほうを見た。かの女は急いで顔を上げたが、その目はかがやいていた。
それからわたしは歌い始めた。かの女はいすからとび下りて、戸口へかけて来た。まもなくかの女はわたしのうでにだかれていた。
カトリーヌおばさんがそれから出て来て、わたしたちを夕飯《ゆうめし》に呼《よ》んでくれた。リーズは急いで食卓《しょくたく》の上におさらを二つならべた。
「おいやでなければ」とわたしは言った。「もう一|枚《まい》おさらを出してください。ぼくたちはもう一人かわいらしいお友だちを連《つ》れて来
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