しょうこ》には、しばらくたつとかれは大きなはちに牛乳《ぎゅうにゅう》を入れて持って来た。わたしたちの雌牛《めうし》の乳《ちち》である。しかもそれだけではなかった。かれは白パンの大きな切れと冷《つめ》たい子牛の肉を持って来て、これは検事《けんじ》さんからの届《とど》け物《もの》だと言った。
どうして、こうなると牢屋《ろうや》もそんなに悪い所ではなかった。ただでごちそうを食べさせて、とめてくれるのだもの。
バルブレンのおっかあ
そのあくる朝早く、検事《けんじ》はあのわれわれのお友だちの獣医《じゅうい》君といっしょにやって来た。獣医君はなんでもわたしたちが放免《ほうめん》になるのを見届《みとど》けたいといって、わざわざやって来てくれたのであった。
いよいよわたしたちが出て行くときに、検事《けんじ》は一|枚《まい》、お役所の印《いん》をおした紙をくれた。
「そら、これをあげるからね」とかれは言った。「どうも手形《てがた》も持たないでいなかを歩くなんというのはとんだばかな子どもたちだ。わたしは市長にたのんで、おまえたちにこの旅行券《りょこうけん》を出してもらった。なんでもこ
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