うでを空に上げて、また下に下ろしては、ももを打つところを見ると、わたしはしょげずにはいられなかった。
「ご覧《らん》、ジョリクールまでが、おまえをばかにしている」と親方がさけんだ。
 わたしが思い切った子なら、さるがばかにしているのは生徒《せいと》ばかりではなく、先生までもばかにしているのだと言ってやりたかった。けれども失礼《しつれい》だと思ったし、こわさもこわいのでえんりょして、心のうちでそう思うだけで満足《まんぞく》した。
 とうとう何週間もけいこを続《つづ》けて、わたしは親方が書いた紙から、曲を読むことができるようになった。もう親方も、両手を空に上げなかった。それどころかかえって、歌うたんびにほめてくれて、この調子でたゆまずやってゆけば、きっとえらい歌うたいになれると言ってくれた。
 むろんこれだけのけいこが一日でできあがるはずはなかった。何週間のあいだ何か月のあいだ、わたしのかくしはいつも小さな木ぎれで、いっぱいになっていた。
 しかし、わたしの課業《かぎょう》は学校にはいっている子どものそれのように、規則《きそく》正しいものではなかった。親方が課業を授《さず》けてくれるのは、
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