りませんでした。だからセエラも、アアミンガアドのことは自然忘れていたのでした。
 それに、アアミンガアドは急に呼ばれて、二三週間|自宅《うち》に帰っていましたので、忘れられるのがあたりまえだったのです。彼女が学校へ帰って来た時には、セエラの姿は見えませんでした。二三日目にやっと見付けた時には、セエラは両手に一杯|繕物《つくろいもの》を持っていました。セエラはもう着物の繕い方まで教わっていたのでした。セエラは蒼ざめて、人のちがったような顔をしていました。小さくなった、おかしな着物を着て、黒い細い脚をにょきりと出していました。
「まア、セエラさん、あなただったの!」
「ええ。」
 セエラは顔を紅らめました。
 セエラは衣類を堆《うずたか》く重ねて持ち、落ちないように顎で上を押えていました。セエラにまともに見つめられると、アアミンガアドはよけいどうしていいか判らなくなりました。セエラは様子が変ったと同時に、何かまるで知らない女の子になってしまったのではないか?――アアミンガアドにはそうも思えるのでした。
「まア、あなた、どう? お丈夫?」
「わからないわ。あなた、いかが?」
「私は――私は、
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