の場合に、ラジオに故障を生ずると同様であろう。これと同時に霊媒の方でも、常に最大の注意と節制とを守るのが必要で、どんな天分の優れた人物でも、一たん堕落したが最後、碌な働きはできなくなるに決っている。『肉体が健全で[#「肉体が健全で」に白丸傍点]、感覚が鋭敏で[#「感覚が鋭敏で」に白丸傍点]、その上心が受動的[#「その上心が受動的」に白丸傍点]』――まことに困難な註文であるが、実際それでなければ、完全に顕幽の境を突破して、百代に光りかがやくような優れた通信、優れた現象は獲られそうもない。断食に対する注意なども、非常に穏当な意見である。バラモン式の難行苦行が、寧《むし》ろ百弊《ひゃくへい》の基であることは、私自身の経験から言っても動かし難いところである。日本にはまだそうした僻見《へきけん》の捕虜となっているものが、なかなか多いらしいから、特にこの一章の精読を希望して止まぬ次第である。
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第六章 夫婦関係
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問『夫婦の関係は、死後永遠につづくか?』
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趣味と能力[#「趣
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