美しい村
堀辰雄
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)御無沙汰《ごぶさた》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)夏|毎《ごと》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)[#「さんずい+景+頁」、第3水準1−87−32]
−−
[#ここから5字下げ、ページの左右中央]
天の※[#「さんずい+景+頁」、第3水準1−87−32]気《こうき》の薄明《うすあかり》に優《やさ》しく会釈《えしゃく》をしようとして、
命の脈が又《また》新しく活溌《かっぱつ》に打っている。
こら。下界。お前はゆうべも職を曠《むなしゅ》うしなかった。
そしてけさ疲《つかれ》が直って、己《おれ》の足の下で息をしている。
もう快楽を以《もっ》て己を取り巻きはじめる。
断《た》えず最高の存在へと志ざして、
力強い決心を働かせているなあ。
ファウスト第二部
[#ここで字下げ終わり]
[#改丁]
序曲
[#地から2字上げ]六月十日 K…村に
次へ
全100ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
堀 辰雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング