い旅などをしたことはない。いつ、どこで、寝こむかも分からないような心細さで、旅に、出てくるのだよ。まあ、それなりにだんだん旅慣れてはきたけれど。……
主 そうか。あんまり無理をするなよ。――ああ、もうすっかり暗くなってしまったね。すこし冷え冷えとしてきたようだから、窓をしめようね。
底本:「昭和文学全集 第6巻」小学館
1988(昭和63)年6月1日初版第1刷発行
底本の親本:「堀辰雄全集 第3巻」筑摩書房
1977(昭和52)年11月30日初版第1刷発行
初出:「大和路・信濃路」は「樹下」「十月」「古墳」「斑雪」「辛夷の花」「浄瑠璃寺」「橇の上にて」「死者の書」の八篇から成る。
「樹下」:「文藝」
1944(昭和19)年1月号
「十月(一)」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「一」として。)
1943(昭和18)年1月号
「十月(二)」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「二」として。)
1943(昭和18)年2月号
「古墳」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「三」として。)
1943(昭和18)年3月号
「斑雪」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「野辺山原」として。)
1943(昭和18)年4月号
「橇の上にて」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「雪」として。)
1943(昭和18)年5月号
「辛夷の花」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「辛夷の花」として。)
1943(昭和18)年6月号
「浄瑠璃寺の春」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「浄瑠璃寺」として。)
1943(昭和18)年7月号
「死者の書」:「婦人公論」(「大和路・信濃路」の「死者の書」として。)
1943(昭和18)年8月号
一部所収単行本:「曠野」養徳社(「死者の書」「斑雪」「橇の上にて」の3篇所収)
1944(昭和19)年9月20日
一部所収単行本:「花あしび」青磁社(「樹下」「十月」「古墳」「浄瑠璃寺の春」「死者の書」の5篇所収)
1946(昭和21)年3月15日
一部所収単行本:「堀辰雄小品集・繪はがき」角川書店(「斑雪」「橇の上にて」「辛夷の花」の3篇所収)
1946(昭和21)年7月20日、
全編初収単行本:「大和路・信濃路」人文書院
1954(昭和29)年7月5日
※筑摩全集版の底本は、「樹下」「十月」「古墳」「浄瑠璃寺の春」「死者の書」は「花あしび」青磁社。「斑雪」「橇の上にて」は「曠野」養徳社。「辛夷の花」は「堀辰雄小品集・繪はがき」角川書店版。加えて、「大和路・信濃路」人文書院を参考にしている。
※初出情報は、「堀辰雄全集 第3巻」筑摩書房、1977(昭和52)年11月30日、解題による。
入力:kompass
校正:松永正敏
2004年2月27日作成
2005年12月10日修正
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