以下の論述に關しては本書八節、九節、一〇節參看。
(二) Boethius: De Trinitate. 4. 「止まる今」は中世以來 nunc stans といふ形において哲學的超時間性の稱呼として行はれた。
(三) Lotze: Logik. Drittes Buch, 2 tes Kapitel. (Phil. Bibl. S. 510 ff) 參看。ロッツェはイデアの有り方を嚴密の意味の存在即ち Sein 乃至 Wirklichkeit より區別して Gelten(妥當)と名づけ、兩者を混同したとしてプラトンを非難した。プラトンのイデア説が形而上學へと發展したことに對する抗議として、從つて哲學――觀念主義理想主義の哲學――の最も純眞なる最も本來的なる動機と性格とに忠實であらうとする努力としては、この解釋はたしかに正しい。Windelband は價値哲學の立場よりしてこの Sein と Gelten との區別を思索の中心に持ち來つた。永遠性の觀念に關するかれの解釋(〔Pra:ludien: ”Sub specie aeternitatis“〕)は形而上學への進展の道を取らぬ點にお
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