名人長二
三遊亭圓朝
鈴木行三校訂・編纂

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)享和《きょうわ》二年

|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)書画彫刻|蒔絵《まきえ》などに

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、底本のページと行数)
(例)※[#「「滔」の「さんずい」に代えて「言」」、第4水準2−88−72]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)へい/\
   かた/″\(濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」)
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 三遊亭圓朝子、曾て名人競と題し画工某及女優某の伝を作り、自ら之を演じて大に世の喝采を博したり。而して爾来病を得て閑地に静養し、亦自ら話術を演ずること能わず。然れども子が斯道に心を潜むるの深き、静養の間更に名人競の内として木匠長二の伝を作り、自ら筆を採りて平易なる言文一致体に著述し、以て門弟子修業の資と為さんとす。今や校合成り、梓に上せんとするに当り、予に其序を需む。予常に以為く、話術は事件と人物とを美術的に口述する
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