のが沢山ございますが、中にも名高いのは木暮金太夫《こぐれきんだゆう》、木暮|武太夫《ぶだゆう》、永井《ながい》喜《き》八|郎《ろう》、木暮八|郎《ろう》と云うのが一等宜いと彼地《あちら》で申します。木暮八郎の三階へ参って居ます客は、霊岸島川口町《れいがんじまかわぐちちょう》で橋本《はしもと》幸《こう》三|郎《ろう》と申して、お邸《やしき》へお出入を致して、昔からお大名の旗下《はたもと》の御用を達《た》したもので、只今でも御用を達す処もござりますが、まア下質《したじち》を取って金貸と云うのだから金満家でございます。お父《とっ》さんは亡《なくな》って、当人は相続人になりました。只《たっ》た一人のお母《っか》さんがありまして、幸三郎に嫁を貰った処が、三年目に肺病に罹《かゝ》りまして、佐藤《さとう》先生と橋本《はしもと》先生にも診《み》て貰ったが、思うようでなく、到頭|死去《みまか》りました。今は独身《ひとりみ》で嫁を探して居《お》る身体、まだ年が三十七と云うので盛んでございまする。箱根へ湯治に行ったが面白くない、今度は伊香保へ行って見よう、一人では淋しい、連れをと云うので、是れは木挽町《こび
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