霧陰伊香保湯煙
三遊亭圓朝
鈴木行三校訂・編纂

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)偖《さて》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)追々|御《ご》勉強

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「門<眞」、第3水準1−93−54]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なか/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」

*:注釈記号
 (底本では、直後の文字の右横に、ルビのように付く)
(例)*平《ひら》との
−−

        一

 偖《さて》、お話も次第に申し尽し、種切れに相成りましたから、何か好《よ》い種を買出したいと存じまして、或お方のお供を幸い磯部《いそべ》へ参り、それから伊香保《いかほ》の方へまわり、遊歩かた/″\実地を調べて参りました伊香保土産のお話で、霧隠伊香保湯煙《きりがくれいかほのゆけぶり》と云う標題に致してお聴きに入れます。これは実際有りましたお話でございます。彼《あ》の辺は追々
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