ぬように取片付《とりかたづ》けて置いた、なそれ、縁の下へ彼《あ》の様に入れて置いたから知れやアせん、江戸と違って犬は居ず、埋《うず》めるはまア後《あと》でも宜《よ》い、お前は先へ帰りな」
梅「はい/\」
と云いますが、お梅は此処《こゝ》に長居もしませんのは脛《すね》に疵《きず》持ちゃ笹原《さゝはら》走るの譬《たと》えで、直《すぐ》に門前へ出まして、これからお繼を捜して歩きましたが、何処《どこ》へ行ったか頓《とん》と知れなかったが、漸《ようや》く片原町《かたはらまち》の宗円寺《そうえんじ》という禅宗寺から連れて来ました。この宗円寺の和尚さんは老人でございますからお繼を可愛がりますので、此の寺に隠れて居りましたのを連れて帰り、
梅「まアお前何処へ行って居たかと思って方々《ほう/″\》捜したよ」
繼「はい宗円寺様へ行って居たのでございますわ」
梅「何でお前逃出したのだよ」
繼「あのお母様《っかさん》怖いこと、宗慈寺の和尚様が薪割を提《さ》げて殺して仕舞うってね、怖くって一生懸命に逃げたけれど、行《ゆ》く処がないから宗円寺様へ逃込んだの」
梅「お前本当じゃアないよ、嚇《おど》かしだよ、からか
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