の通りちま/\と寝《ねな》って居《お》りみすと思って、帯《おべ》の処へ後生大事にお前《ま》さん取付《とッつ》いて居りみすと、さ、するとお前《ま》さん出ろ/\と云うので役人《やこねん》が来《け》て庄吉の帯《おべ》を取って引《ひき》ずり出すと、藤屋の夫《とゝま》の死骸《しげえ》が出たと思いなさませ、さアこれはうさん[#「うさん」に傍点]な寺である、賭博どころではない、床下《よかした》から死骸《しげえ》が出る所を見ると、屹度《けっと》調べを為《し》なければ成らぬと、お役所《やこしょ》まで参《まえ》れと忽《たちま》ちきり/\っと縛《いまし》められて、庄吉が引かれみしたと、もう事が破れたと思って永禪和尚が藤屋の女房《じゃアまア》の手を取って逃《の》げた時に、お前《ま》さんの御子息の眞達どんも一緒に逃《の》げたに相違ないのじゃが、それが此の世の生涯で、大沓の渡しを越える渡口の所に、いや最《も》うはや見る影もない姿で誠に情《なさけ》ない、それは/\迚《とて》も/\何とも云い様のない姿に斬殺《けれころ》されて居りみしたが」
又「えー忰が斬殺《きりころ》されて」
清「いやもう何とも」
又「誰が殺しました
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