たり閉《しま》って居るからトン/\/\/\、
新「伯父さん/\/\」
十九
勘「オイ騒々しいなア、新吉か」
新「えゝ一寸早く明けて、早く明けておくんなさい」
勘「今明ける、戸が毀《こわ》れるワ、篦棒《べらぼう》な、少し待ちな、えゝ仕様がねえ、さあ這入んな」
新「跡をピッタリ締めて、南無阿弥陀仏/\」
勘「何《なん》だって己《おれ》を拝む」
新「お前さんを拝むのではない、ハア何《ど》うも驚きましたネ」
勘「お前のように子供みたいにあどけなくっちゃア困るね、えゝ、オイ何故師匠が彼程《あれほど》の大病で居るのを一人置いて、ヒョコ/\看病人が外へ出て歩くよ、済まねえじゃアないか」
新「済まねえが迚《とて》も家《うち》には居られねえ、お前さんは知らぬからだが其の様子を見せたいや」
勘「様子だって、何《ど》んな事があっても、己《おれ》が貧乏して居るのに、汝《てめえ》は師匠の家《うち》へ手伝いに往《い》ってから、羽織でも着る様になって、新吉さん/\と云われるのは皆《みんな》豊志賀さんのお蔭だ、その恩義を忘れて、看病をするお前がヒョコ/\出歩いては師匠に気の毒で
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