#「口+多」、第3水準1−15−2]羅夜耶《とらやや》、南無阿※[#「口+利」、第3水準1−15−4]耶《なむおりや》、婆慮羯諦爍鉢羅耶《ばりよぎやていしふふらや》、菩提薩※[#「足へん+多」、359−2]婆耶《ふちさとばや》。と神咒《しんじゆ》を唱《とな》へ往生集《わうじやうしふ》を朗読《らうどく》して後《のち》に引導《いんどう》を渡《わた》し、焼香《せうかう》も済《す》んで了《しま》ふと。金「何《ど》うも皆《みな》さん遠方《ゑんぽう》の処《ところ》誠に有難《ありがた》う存《ぞん》じました、本来《ほんらい》ならば強飯《おこは》かお酢《すし》でも上《あ》げなければならないんですが、御承知《ごしようち》の通《とほ》りの貧乏葬式《びんばふどむらひ》でげすから、恐入《おそれいり》ましたが何《なに》も差上《さしあ》げませぬ、尤《もつと》も外へ出ますと夜鷹蕎麦《よたかそば》でも何《なん》でもありますから貴所方《あなたがた》のお銭《あし》で御勝手《ごかつて》に召上《めしあが》りまして。甲「何《なん》だ人面白《ひとおもしろ》くもねえ、先《さき》へ出よう/\。「金兵衛《きんべゑ》どんお前《まい》是《こ
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