黄金餅
三遊亭円朝
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)昔時《むかし》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|服《ぷく》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ポロ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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ずツと昔時《むかし》芝《しば》の金杉橋《かなすぎばし》の際《きは》へ黄金餅《こがねもち》と云《い》ふ餅屋《もちや》が出来《でき》まして、一時《ひとしきり》大層《たいそう》流行《はやつ》たものださうでござります。何《ど》ういふ訳《わけ》で黄金餅《こがねもち》と名《なづ》けたかと申《まう》すに、芝《しば》将監殿橋《しやうげんどのばし》の際《きは》に極貧《ごくひん》の者ばかりが住《すん》で居《ゐ》る裏家《うらや》がござりまして金山寺屋《きんざんじや》の金兵衛《きんべゑ》と申《まう》す者の隣家《となり》に居《ゐ》るのが
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