残《のこ》して往《い》きやアがつたな。と香炉《かうろ》を手に取揚《とりあ》げ、銀《ぎん》の匙《さじ》で火《ひ》の附《つ》いた香《かう》を口へ入れ、弥「おゝ熱《あつ》つゝゝゝ。五「乱暴《らんばう》な人だ、火を喰《く》つてらア、口の中に疵《きず》が出来《でき》ましたらう。弥「いえ、にゆう[#「にゆう」に傍点]が出来《でき》ました。
[#地から1字上げ](拠酒井昇造筆記)
底本:「明治の文学 第3巻 三遊亭円朝」筑摩書房
2001(平成13)年8月25日初版第1刷発行
底本の親本:「定本 円朝全集 巻の13」世界文庫
1964(昭和39)年6月発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:門田裕志
校正:noriko saito
2009年8月14日作成
青空文庫作成ファイル:
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