(洋)金の勘定を仕ずに来た
三遊亭円朝
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)独逸《どいつ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|番《ばん》
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)バラ/″\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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独逸《どいつ》の名高《なだか》い作者レツシングと云《い》ふ人は、至《いた》つて粗忽《そそつか》しい方《かた》で、其上《そのうへ》法外《ばか》に忘れツぽいから、無闇《むやみ》に金子《かね》や何《なに》かゞ失《な》くなる、「是《これ》は何《なん》でも下婢《かひ》か下男《げなん》が窃取《くすね》るに相違《さうゐ》ない、一|番《ばん》計略《はかりごと》を以《もつ》て試《ため》してやらう。と云《い》ふので、レツシング先生|或時《あるとき》、机の上へ金銀《かね》をバラ/″\散らかしたまゝ、スーツと友達の家《うち》へやつて参《まゐ》り、レ「此頃《このごろ》無闇《むやみ》に金子《かね》が失《な》くなつて仕《し》やうが無《な》いから、これ/\斯《か》う云《い》ふ事にして来《き》た、是《こ
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