はどちらも腹一杯雨を楽み、雨を味ひ、また雨に戯れるに余念がないのです。ぐづぐづしてゐると、雨がいつ霽れ上るかもわからないのを知つてゐますから。
夜がふけて、湯槽にのんびりと体をのばしながら、しとしとと降り続く雨の音を聞く気持は私の好きなものの一つですが、それにはこの頃の雨がもつともふさはしいと思ひます
底本:「日本の名随筆43 雨」作品社
1986(昭和61)年5月25日第1刷発行
1991(平成3)年10月20日第10刷発行
入力:加藤恭子
校正:今井忠夫
2000年10月13日公開
2005年6月26日修正
青空文庫作成ファイル:
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