首を少しかしげたのがメンヒ(坊主)(四一〇五米)、その次の足を踏みはだけたのがアイガー(三九七四米)、やや低いのを二つほど飛ばして、鎗のように聳え立ったのが此の山系第一の俊峰フィンステラールホルン(四二七五米)、その先に多くの群小を見下して同じような尖峰が二つ重なり合ってるのが大《グロス》シュレックホルン(四〇八六米)と大《グロス》ラウテラールホルン(四〇四三米)、小さいのはまた飛ばして、ベルクリシュトック(三六五七米)とヴェッターホルン(三七〇三米)、後者の肩からのぞいてるのがハンゲンドグレッチェルホルン(三二九四米)、次がヴェルホルン(三一九六米)、シュヴァルツホルン(二九三〇米)、ヴィルトゲルスト(二八九二米)、次に近いから大きく見えるがそれほど高くないホーガント(二一九九米)。その左の裾に小さく見えるのは遠いからで高さは相当なディヒターホルン(三三八九米)等、等。
 次にユンクフラウから右に数えて、同じような腰強いのがグレッチャーホルン(三九八二米)、その隣りに塀立してるのがエプネフリュー(三九六四米)とアレッチュホルン(四一八二米)、それから低いのを抜かして、ミッタハホルン(
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