どわが語種《かたりぐさ》なるこの旗が、これに屬する世の王國の全體《すべて》に亘りて、さきに爲したりし事も後に爲すべかりし事も 八二―八四
小《さゝや》かにかつ朧《おぼろ》に見ゆるにいたらむ、人この物を、目を明らかにし思ひを清うして、第三のチェーザレの手に視なば 八五―八七
そはこの物彼の手にありしとき、我をはげます生くる正義は、己が怒りに報《むく》ゆるの譽《ほまれ》をこれに與へたればなり 八八―九〇
いざ汝わが反復語《くりかへしごと》を聞きて異《あや》しめ、この後この物ティトとともに、昔の罪を罰せんために進めり 九一―九三
またロンゴバルディの齒、聖なる寺院を嚼《か》みしとき、この物の翼の下にて勝ちつゝ、カルロ・マーニオこれを救へり 九四―九六
今や汝は、わがさきに難じし如き人々の何者なるやと凡《すべ》て汝等の禍ひの本なる彼等の罪のいかなるやとを自ら量《はか》り知るをえむ 九七―九九
彼《かれ》黄の百合を公《おほやけ》の旗に逆《さか》らはしむれば此《これ》一黨派の爲にこれを己が有《もの》となす、いづれか最も非なるを知らず 一〇〇―一〇二
ギベルリニをして行はしめよ、他の旗の下《もと》に
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