xアトリーチェを離れしに及ばじ、されど是我に係《かゝはり》なかりき、そはその姿|間《あひだ》に混《まじ》る物なくしてわが許《もと》に下りたればなり 七六―七八
あゝわが望みを強うする者、わが救ひのために忍びて己が足跡《あしあと》を地獄に殘すにいたれる淑女よ 七九―八一
わが見しすべての物につき、我は恩惠《めぐみ》と強さとを汝の力汝の徳よりいづと認む 八二―八四
汝は適《ふさ》はしき道と方法《てだて》とを盡し、我を奴僕《ぬぼく》の役《つとめ》より引きてしかして自由に就かしめぬ 八五―八七
汝の癒《いや》しゝわが魂が汝の意《こゝろ》にかなふさまにて肉體より解かるゝことをえんため、願はくは汝の賜をわが衷《うち》に護《まも》れ。 八八―九〇
我かく請《こ》へり、また淑女は、かのごとく遠しと見ゆる處にてほゝゑみて我を視《み》、その後|永遠《とこしへ》の泉にむかへり 九一―九三
聖なる翁曰ふ。汝の覊旅《たびぢ》を全うせんため(願ひと聖なる愛とはこのために我を遣《つか》はしゝなりき) 九四―九六
目を遍《あまね》くこの園の上に馳《は》せよ、これを見ば汝の視力は、神の光を分けていよ/\遠く上《のぼ》る
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