千船《ちふね》を直く走らしむべし 一四五―一四七
かくてぞ花の後に眞《まこと》の實あらむ。 一四八―一五〇
[#改ページ]

   第二十八曲

我をして心を天堂に置かしむる淑女、幸《さち》なき人間の現世《げんぜ》を難じつゝその眞状《まことのさま》をあらはしゝ時 一―三
我はあたかも、見ず思はざるさきに己が後方《うしろ》にともされし燈火《ともしび》の焔を鏡に見 四―六
玻※[#「王+黎」、第3水準1−88−35]の果して眞《まこと》を告ぐるや否やを見んとて身を轉らし、此と彼と相合ふこと歌のその譜《ふ》におけるに似たるを見る 七―
人の如く(記憶によりて思ひ出づれば)、かの美しき目即ち愛がこれをもて紐《ひも》を造りて我を捉《とら》へし目を見たり ―一二
かくてふりかへり、人がつら/\かの天のめぐるを視るとき常にかしこに現はるゝものわが目に觸るゝに及び 一三―一五
我は鋭き光を放つ一點を見たり、げにかゝる光に照らされんには、いかなる目も、そのいと鋭きが爲に閉ぢざるをえじ 一六―一八
また世より最小《いとちひ》さく見ゆる星さへ、星の星と並ぶごとくかの點とならびなば、さながら月と見ゆるならむ 
前へ 次へ
全484ページ中176ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング