》彼にかく爲《な》すをえしめ給へ。 六一―六三
あたかも弟子が、その精《くわ》しく知れる事においては、わが才能《ちから》を現はさんため、疾《と》くかつ喜びて師に答ふるごとく 六四―六六
我曰ひけるは。望みとは未來の榮光の確《かた》き期待にて、かゝる期待は神の恩惠《めぐみ》と先立つ功徳より生ず 六七―六九
この光多くの星より我許《わがもと》に來れど、はじめてこれをわが心に注げるは、最大《いとおほ》いなる導者を歌へる最大いなる歌人《うたびと》たりし者なりき 七〇―七二
かれその聖歌の中にいふ、爾名《みな》を知る者は望みを汝におくべしと、また誰か我の如く信じてしかしてこれを知らざらんや 七三―七五
かれの雫《しづく》とともに汝その後《のち》書《ふみ》のうちにて我にこれを滴《したゝ》らし、我をして滿たされて汝等の雨を他《ほか》の人々にも降らさしむ。 七六―七八
わが語りゐたる間、かの火の生くる懷《ふところ》のうちにとある閃《ひらめき》、俄にかつ屡※[#二の字点、1−2−22]|顫《ふる》ひ、そのさま電光《いなづま》の如くなりき 七九―八一
かくていふ。棕櫚《しゆろ》をうるまで、戰場《いくさのに
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