七
ピエルは金銀なきに、我は祈りと斷食《だんじき》とをもて、業《わざ》を始め、フランチェスコは身を卑《ひく》うしてその集《つどひ》を起せり 八八―九〇
汝これらのものゝ濫觴《おこり》をたづね後またその迷ひ入りたる處をさぐらば、白の黒くなれるを見む 九一―九三
しかはあれ、神の聖旨《みむね》によりてヨルダンの退《しざ》り海の逃ぐるは、救ひをこゝに見るよりもなほ異《あや》しと見えしなるべし。 九四―九六
かく我に曰ひて後、かれその侶に加はれり、侶は互に寄り近づけり、しかして全衆あたかも旋風の如く上に昇れり 九七―九九
うるはしき淑女はたゞ一の表示《しるし》をもて我を促《うな》がし彼等につゞいてかの梯子《はしご》を上らしむ、その力かくわが自然に勝ちたりき 一〇〇―一〇二
また人の昇降《のぼりくだり》するに當りて自然に從ふ處なるこの下界にては、動くこといかに速かなりともわが翼に此《たぐ》ふに足《た》らじ 一〇三―一〇五
讀者よ(願はくはかの聖なる凱旋にわが歸るをえんことを、我これを求めて屡※[#二の字点、1−2−22]わが罪に泣き、わが胸を打つ) 一〇六―一〇八
わがかの金牛に續く天宮を見てそ
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